2013/05/24

パート中に思いついたから書いとく

    諸君 私は手芸が好きだ
    諸君 私は手芸が好きだ


    諸君 私は手芸が大好きだ


    バッグが好きだ 財布が好きだ ポーチが好きだ
    服が好きだ アクセサリーが好きだ 帽子が好きだ
    レジンが好きだ カルトナージュが好きだ 編み物が好きだ


    居間で 台所で
    寝室で 工房で
    実家で 出先で
    教室で 自宅で
    室内で 屋外で


    この地上で行われる ありとあらゆる手芸活動が大好きだ


    型紙通りに裁断された各パーツが 徐々に形を成してゆくのが好きだ
    端切れの様な小片が 縫い合わされ本体と一体化した時など心がおどる


    縫い残した5㎝程の返し口から 表布を引っ張り出しどんでん返しをするのが好きだ
    ほんの僅か大きさを控えて作った裏袋が
    表袋の内側にぴったりと収まった時など胸がすくような気持ちだった


    縫い代をそろえた前後パーツを縫い合わせてゆくのが好きだ
    唸りを上げるミシンが 幾重にも折り重なり分厚くなった布を 何度も何度も刺突している様など感動すら覚える


    縫いつけたファスナーが滑らかに開け閉めされる様などはもうたまらない
    蓋に打ち付けたバネホックが まるで最初からそうであったように
    寸分違わぬ噛み合わせを見せ ぱちりと音を立てて閉まるのも最高だ


    寂れた手芸店の埃っぽい反物棚の奥底から
    1mにも満たぬ 美しい宝物のような掘り出し物の布を見つけた時など絶頂すら覚える


    面積が足りない布の上で型紙テトリスをするのが好きだ
    足りるはずだった縫い代が足りず 布の耳が端から見える様は とてもとても悲しいものだ


    在庫布の物量に押し潰されて絶望するのが好きだ
    大昔に買った布のセンスに困惑し 仕方なく自分用ポーチの裏地に使うのは屈辱の極みだ


    諸君 私は手芸を 地獄のような手芸を望んでいる
    諸君 私に付き従うハンクラー諸君
    君達は一体 何を望んでいる?


    更なる手芸を望むか?
    情け容赦のない 屑の様な手芸を望むか?
    豪腕縫製の限りを尽くし 三千mの布を切り裂く 嵐の様な手作りを望むか?


    「手芸!!手芸!!手芸!!」


    よろしい ならば手芸だ


    我々は満身の力をこめて今まさに貫かんとする縫い針だ
    だがこの暗い部屋の中で半年もの間 堪え続けてきた我々に ただの手芸では もはや足りない!!


    大手芸を!! 一心不乱の大手芸を!!


    我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬハンクラーにすぎない
    だが諸君は 一騎当千の頑固職人だと私は信仰している
    ならば我らは 諸君と私で総兵力100万と一人の職人集団となる


    我々が押入れの彼方へと追いやり眠らせていた材料を掘り起こそう
    水通しをして地直しをし アイロンをかけて整えてやろう
    連中に手作りの悦楽を思い出させてやる
    連中に我々のミシンの音を思い出させてやる


    布と布のはざまには 既製品では思いもよらない物があることを見せ付けてやる


    一千人のハンクラーの出品作品で
    ブースを覆い尽くしてやる


    「蔵内ブース1番 FROG TAILより全参加者へ」


    第三回 ななマルシェ 状況を開始せよ


    征くぞ 諸君


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